ランニング博士 高尾憲司さんに『運動時における股関節の重要性』をテーマにQ&A形式でお答えいただきました!
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Q運動には股関節が重要だと聞きますがなぜ?股関節とは?
股関節とは一歩を踏み出すための大きな関節です。ウォーキングやランニング(運動)においてダイナミックな動き(下肢)には股関節の柔軟性が大切です。ダイエットを目的とした場合は、身体動作を大きくすることで消費カロリーはアップします。
※ウォーキングはダイナミックな動作が理想ですが、ランニングの場合は全てがダイナミックな動作が理想なわけではありませんので注意が必要。
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Qランニングやウォーキングと股関節のつながりは?
マラソンは長い距離をいかに速いスピードを維持しながらゴールにたどり着けるかを競う種目です。ランニングでいうと走る速さ=走速度になります。
走速度の求め方は【ストライド×ピッチ】⇒走速度
ピッチ数は1秒間に約3回転程度です。私の知る限りでは4回転になることはまずありません。私が調査したデータでは、同じ5キロの距離を走った時、5キロを20分の人も35分の人もピッチ数に大きな差異は見られませんでした。よって、ピッチ数が同じであれば、ストライドが大きい方が有利になります。
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Qランニング時に股関節が安定することのメリット、安定しないことのデメリットは?
走行時の安定性には筋力が大きく関係しています。長時間の運動を行うことで、疲労(エネルギー枯渇等)により筋力は低下します。よって維持できていた動作ができなくなり、ブレなどが生じます。これらのブレなどにより、関節にかかる負担も大きくなります。
股関節の安定性を高めることで、ブレが軽減し効率の良いランニング動作につながる可能性があります。
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QウォーキングやランニングにCW-Xのタイツは有効?それはなぜ?
CW-Xは、股関節・ひざや筋への負担を軽減される効果もあるとされています。よって、股関節の安定性に効果的なCW-Xのタイツは、ランニング時の股関節安定性に貢献できる可能性があると思います。
ウォーキングやランニングの着地時には身体へ衝撃が加わります。この衝撃を軽減させることが身体への負担を軽減させ、運動時間の継続が可能となります。これらのことから、カラダを守ることやパフォーマンス向上においてCW-Xのタイツを着用することは有効である可能性があります。
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Q股関節がブレない方がタイムは上がる?
いろいろな要因はありますが、他の条件がすべて同じであれば、股関節はブレない方が良い結果につながる可能性があります。筋の揺れをおさえることで(着圧)疲労を軽減させる研究も行われています。
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Q運動時に股関節が痛くなることがよくありますが、それはなぜ?
股関節は大きく使われる部分なので負担がかかりやすいです。加齢により変形性股関節症などもあります。痛みが生じた時は注意が必要です。
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Q股関節・体幹を安定させるためにおすすめのトレーニングやテクニックがあれば教えてください。
股関節まわりの筋肉をトレーニングすれば股関節は安定しますし、走りに連動します。まずは自分のカラダを知り、正しくトレーニングすることが大切です。そして同時進行でCW-Xを着用すれば、いい結果にもつながるのではないかなと思います。
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次回は「ダイエット」目的でエントリーをお考え中の方、運動と栄養もしっかりチェックしてくださいね!!
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講師:高尾健司さん/株式会社ブルーミング代表
旭化成陸上部時代には数々の輝かしい成績をおさめ、引退後はランニングクラブの運営や、
大学でスポーツ健康学の研究を行うなど、多岐にわたり活躍
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高尾憲司オフィシャルブログ「教えて!高尾ランニング博士!」