CONDITIONING MAGAZINE

中村貴咲 vol.3 本場で認められるスケーターになりたい

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【vol.3】 本場で認められるスケーターになりたい。

X Gamesオースティン大会で優勝を果たした彼女の視線の先には、世界に照準を合わせた壮大な夢が広がっていた。スケートの本場、アメリカから認められるスケーターになるためにすべきこと。最終回では、学校生活と競技生活を両立させるための工夫、そして今後の展望について教えてくれた。

大会とテストのスケジュールが重なったときが一番大変。

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――スケートボード競技者として、生活の仕方や活動で気をつけていることはありますか?

「体重はダイレクトに競技に影響するので、食事には気をつけていますね。でも、学校が終わってそのままパークに行って練習をしているので、食事の時間が不安定で。太りやすい体質なので、お肉とか白米は夜にはあまり食べないようにしています。あとは、高タンパクのプロテインを飲んでいるのと、睡眠時間をしっかり取るようにしています。睡眠時間が長くても短くてもどちらもシンドイので、自分は7時間くらいの睡眠がベストです。」

――現在は学校に通いながらスケートボードをつづけていますが、学校生活と競技生活の両立のために工夫していることはありますか?

「自分が通っている学校が"一芸"と言って、みんながひとつ特技を持って頑張っています。普通の学校に通っていたら両立は難しいと思うんですけど、みんな学校が終わった後や午前中にレッスンを受けて、学業も競技もどちらも頑張っているから自分も頑張ろうと思えます。みんな競技とかで学校を休んでいるくせに、やたら勉強とかテストで良い点数を取ったりするから、負けるか!と思って先生に質問しに行ったりして、そういう部分はめちゃくちゃ刺激になりますね。大会とテストのスケジュールが重なったときが、一番大変だけど(笑)。」

――メンタル面でのコンディショニングで実践しているものは?

「自分はプレッシャーに弱いと思っているので、プレッシャーに押し潰されないために、X Gamesでは自分自身に"楽しめ楽しめ、こんな大きな舞台で滑られるのは日本に貴咲しかいない"と言い聞かせて滑りました。そうじゃないとプレッシャーに押し潰されそうになるから(笑)。競技中は、ふとした瞬間以外に歓声が聞こえないくらい集中しています。ラストトリックで大きな技を決めて、気が抜けたときに歓声が聞こえてくるのは嬉しい瞬間です。」

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オリンピックは最終目標ではなく通過点。

――具体的に新たに取り入れてみたいコンディショニング方法はありますか?

「サップを初めたいんですよね。サップは体幹にめちゃくちゃいいらしいです。毎日地味に体幹トレーニングをしていても、1回のサップで何週間分もの体幹トレーニングに匹敵するみたいなので。」

――これからチャレンジしたいことや目標を教えてください。

「オリンピックには出たいですね。でもそれは最終目標ではなくてあくまでも大きな通過点で、アメリカの大会で常に上位にランクインして、本場に認められるスケーターになりたいです。やっぱりアメリカに認められるスケーターになったら、スケーターとしてすごいと思うので。」

――今後さらなる高みに到達するために、コンディショニングをどのように捉えていますか?

「筋肉は勝手についていくけど、柔軟は積極的に行わないと養われない。スケーターは一般的に筋肉があって柔軟性があまりないんです。だからケガをする確率も高いので、自分は柔軟をもっとつけたいと思います。柔軟性が上がれば回転数も多くなると思うし、競技が終わったあとに柔軟をしたら疲労感も違うので。そういう部分で自分は、体幹よりも柔軟を取ります。自分にとってのコンディショニングとは、大会でベストを尽くすために欠かせないもの。だからと言って大会前だけに準備してもベストは出せないから、常日頃からコンディショニングはととのえておきたいと思っています。」

文/溝口元海

中村貴咲さんvol.1の記事へ

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【PROFILE】


中村貴咲 KISA NAKAMURA

2000年生まれ、兵庫県出身。

6歳の頃からスケートボードを初め、8歳で初参戦を果たした「VERTMEETING」のバーチカル種目では、大人の参加者を差し置いて優勝を果たすなど頭角を現す。

その後も、「VANS USオープン」や「Girls Combi Pool Classic」といったスケートボードの本場であるアメリカの大会で入賞を果たし、2016年には世界最高峰のエクストリームスポーツの祭典「X Gamesオースティン大会」スケートボード競技で、アジア人初となる金メダルを獲得。

サーフィン、スノーボード、スケートボードなどの功績者を選出する「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2016」において「SKATER of the YEAR」を受賞。


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