CONDITIONING MAGAZINE

西窪友海 vol.1 まずフィジカルのコンディショニングを

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【vol.1】 まずフィジカルのコンディショニングを。

幼少の頃より二輪に没頭し、現在はバイクトライアルの現役日本チャンピオンとして活動する西窪友海。小さい頃からの夢を追いつづける彼に、バイクトライアルを始めたきっかけ、そしてバイクトライアルを支えるためのコンディショニングについて話を聞いた。

ひたすら親父の背中を追いかけて山を走っていました。

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――バイクトライアルを始められたきっかけを教えてください。

「親父がオートバイのロードレースをずっとやっていて、その派生でオフロードのモトクロスもやっていたんですけど、バイク好きだから子供にも乗らせたいわけですよね。土の上だったら多少転んでも大丈夫ということで、4〜5歳からモトクロスを始めるようになりました。小さなオモチャみたいなバイクで、それでも50ccあるんですけど、ひたすら親父の背中を追いかけて山を走るというのを、小学校6年生くらいまでつづけていましたね。でも親父が休みの日しか乗れないので、平日は自転車で真似事をするわけです。当時はホームセンターで売っているような1万円もしないマウンテンバイクに乗っていたので、まぁ自転車を潰すわけですよ(笑)。何回も危ない潰し方とかクラッシュをし始めて、このまま乗せていたら危ないなと親父も思ったらしく、小学校6年生のときに競技用の自転車を買ってもらいました。それから競技生活がスタートして、今まで自転車一筋ですね。」

――自転車が壊れるという感覚が、普通の人からしたら分からないのですが(笑)。

「めっちゃ怖いですよ(笑)。フロントフォークという前タイヤを支える棒が折れたり、わけも分からず壁に突っ込んだり、それは壊れるわなって。ケガも数え切れないほどしましたけど、幸い骨折は一度もしたことがない。2メートルくらいの高さから指から落ちたときも、スジが伸びただけ。ケガを一度経験してトラウマと言っていたら、僕らは何もできなくなってしまうので。」

土台であるフィジカルのコンディションをととのえることが最重要。

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――バイクトライアルとはどのような競技なのか教えていただけますか?

「スペイン発祥のスポーツで、オートバイで山を登る競技から派生して自転車版のバイクトライアルが誕生しました。全12コースの各コースに時間制限が設けられていて、細い丸太とか高岩といった難所が4〜5箇所あるコースを、いかに足をつかずにクリアできるかを競います。各コースに対して数名のオブザーバーが付いて、例えば片足を#着いたら減点1点で、最終的に5点減点になるとアウト。次のコースに行ってくださいと。片足しか地面に着いてはダメなので、両足を着いた時点で転倒とみなされるんですけど、それが最大減点ですね。」

――去年の全日本トライアル全日本選手権では、一度足を着いたか着かないかで西窪さんは2位に終わりましたが、かなり僅差なんですね。

「近年稀に見る面白い試合だったみたいですけどね。僕が足を一度多く着いたがために負けてしまったので、すごく悔しくて久しぶりに泣きかけました(笑)。で、僕は最上位のエリートクラスなんですけど、そのクラスでは黄色い矢印の間を通らなければならなくて、矢印をひとつ飛ばしてしまうとコースアウトとみなされます。12コースをだいたい1時間半でまわるのですが、山のフィールドでやるとなるとコースからコースに移動しなければならなくて、移動時間も含めて約1時間半なので、移動中に水分補給をしたりカラダをほぐしたりして、残り時間を見ながら12コースをマネジメントしていく必要があるんです。」

――バイクトライアルを支えるためのコンディショニングを何か実践されていますか?

「コンディショニングってメンタルとフィジカルの2つあると思っていて、僕の場合はフィジカルのコンディショニングがととのった上で、メンタルのコンディションがあるという感覚です。練習前に15分くらいストレッチをするんですけど、ひざを曲げて上に飛ぶという準備運動で"今日は調子いいな"って大抵わかるんです。メンタルが上向きだと、技も決まるしすごくいい状態で練習できる。逆に今日はあかんなって思ったら、メンタルも落ち込んでいるからあまりいい練習ができない。まずは土台であるフィジカルのコンディションをととのえることが最重要だなって、ここ2〜3年で気づきました。」

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文/溝口元海

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【PROFILE】


西窪友海 TOMOMI NISHIKUBO

1992年、奈良県宇陀市出身。幼少の頃より父親の影響でオートバイのモトクロスを始め、12歳から自転車競技のバイクトライアルをスタート。

2009年、全日本トライアル選手権 ジュニアセニアで優勝。

2013年、日本代表としてUCI(Union Cycliste Internationale/国際自転車競技連合)世界選手権に参戦。

2016年には全日本トライアル全日本選手権で優勝。

GoProを使ったアクションカメラマンとしても活動し、ショーやメディアへの露出も積極的に行っている。


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